天龍鮎とは
中央アルプスと南アルプスに囲まれ、清流が流れる自然豊かな地、長野県飯田。この地で、南アルプスから湧き出る良質な地下水だけを使用し、低水温管理でじっくりと育てた鮎が「天龍鮎」です。川釣りのための河川漁協への放流のほか、全国の料理店にも出荷しています。味と鮮度の良さ、丁寧なサイズ選別によって全国各地の料理人たちが大きな信頼を寄せていただいている鮎でもあります。また闘争本能が強く、顔の横に「追い星」という黄色い突起を持つなど、天然鮎にきわめて近い特徴があります。
天龍鮎の1年
冬
1~3月/稚魚の仕入れ
鮎の一生は1年。毎年、天竜鮎の仕事は年明けすぐに始まります。体長5cm、重さ0.5~1gほどの稚魚を、全国の信頼のおける業者から都度状態のいいものを仕入れます。生簀で餌を与え、一匹一匹の成長具合を見ながら、同じ大きさの鮎が同じ生簀にまとまるよう3日に一度「選別」します。この選別により、ストレスを軽減させ、病気を防ぎながら健康で良質な鮎を育てていきます。
春
4~5月/稚鮎の旬
10cm前後に育った子ども鮎「稚鮎」の出荷を開始します。また、この時季から河川漁協への放流も始まります。少し苦味のある稚鮎は、山菜との相性がよく、春の味覚として活躍します。稚鮎は骨がやわらかいため、天ぷらや素揚げ、フリットなどにしてもおいしくいただけます。
夏
6~8月/若鮎・成魚の旬
毎年6月1日は全国の河川での「鮎の友釣り解禁日」。約14~16cmに成長した「若鮎」は、内臓には苦味が、身には甘みがあり、鮎独特の味わい深さが楽しめます。骨はまだやわらかいので、頭から丸ごと食べることができるのが特徴です。7月になると18~20cmの「成魚」となり、塩焼きだけでなくお刺身などさまざまなお料理に使えます。
秋
9~10月/子持ち鮎の旬
9月中旬には体長25cmほどになります。産卵を控えた雌鮎は子持ち鮎として出荷します。10月で出荷が終わり、11~12月は池のメンテナンスや各店舗のシェフに会って話を聞くなどをして翌年に備えます。
天龍鮎にかける想い
わたしたちは毎日「全国に負けないような、おいしい鮎を」という思いで、鮎を育てています。全国各地のさまざまな料理人やシェフの方に使っていただく中で、安心で安全であること、サイズのそろったものを供給すること、生きた状態でお店まで届けることを大切にしてまいりました。ここ数年「天龍鮎でなければ」というお声をいただけることが増え、大変励みになっています。これからもより質のいい鮎をお届けできるよう、努力してまいります。
匠天龍鮎からお届け
天龍鮎 缶詰
地元飯田市の松岡屋醸造の信州味噌と信州産醤油を使用し、天龍鮎をそのままでも食べやすい缶詰にいたしました。
天龍鮎 一夜干し
大きめの天龍鮎を、手軽に楽しめる一夜干しにしました。塩のみで仕上げてありますので、天龍鮎の味をしっかりと味わっていただけます。グリルや直火で炙り、お酒の肴、夕飯のおかずにどうぞ。
天龍鮎 子持ち甘露煮
卵がぎっしり入った天龍鮎を、醤油と砂糖のみで、10時間以上かけてじっくりと炊き上げた甘露煮です。骨まで柔らかいので、小さなお子様からご高齢の方まで安心して丸ごとお召し上がりいただけます。ごはんのおかずや、お酒のお供におすすめです。鮎そのものの味をお楽しみください。
天龍鮎 稚鮎の佃煮
天龍鮎の稚鮎を、丁寧に佃煮にいたしました。稚鮎とは、毎年春先にしか食べることのできない、8〜10cmの小さな鮎です。稚鮎の苦味がしっかり感じられる、大人の味わいに仕上がりました。
信州産 鯉の旨煮
南信州では、お祝い事や各種行事で必ず登場する、鯉の旨煮です。鯉はたんぱく質とカルシウムが豊富なので、昔から貴重なたんぱく源でした。じっくりと甘辛く炊いてありますので、臭みも少なく、食べやすく仕上がっています。